ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が終わるって本当?

      2017/06/11

先日(11月29日)野球ファンにとって、ショッキングなニュースが世界中を駆け巡りました。

「WBC消滅か!?」

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は「真の野球世界一を決める大会」として、2006年に第1回大会が開催されました。

そして来たる2017年3月には第4回大会も開催される予定なので、”消滅”の見出しを見て、ショックを受けた野球ファンも多かったのではないでしょうか?

日本では、3位に終わった第3回大会の雪辱を果たすために「侍ジャパン強化試合」も盛大に行われるなど、選手もファンも第4回大会を前に少しずつ盛り上がって来ています。

それなのに、なぜWBC消滅などというショッキングなニュースが出てしまったのか?

その点について今回は調べてみました。


WBCの歴史

今回のWBC消滅騒動を考える前に、そもそもWBCとはどんな大会でどのようにして始まったのかを調べてみました。

野球ファンならみんな知っているとは思いますが、WBCはワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic)の略称です。

WBCが始まった経緯は、実は”純粋に野球の一番強い国を決めよう”というものではなくメジャーリーグのグローバル戦略の一環として始まったようです。

メジャーリーグでは、アメリカ国内での人気の陰りや外国人メジャーリーガーの活躍などもあり、1990年代後半から海外マーケットへの進出を積極的に進めていました。

そのメジャーリーグのグローバル戦略の一環として、バド・セリグコミッショナー(在任期間1998年~2015年)の発案で、MLB機構とMLB選手会によって立ち上げられました。

つまり、WBCはメジャーリーグがマーケットを拡大し収益を上げるための大会なので、メジャーリーグの意向次第で大会ルールも変わるし、中止になることもあり得るのです。

日本で人気もアメリカでは不人気

メジャーリーグの一方的な発案で始まったWBCだったので、2005年時点では日本やキューバは不参加の予定でした。

しかしメジャーリーグ側の強引な参加要求の末、参加することに。

当初は渋々参加した日本でしたが、第1回・第2回と大会を連覇。そしてナショナルチームとしての「侍ジャパン」も常設されて日本国内でのWBC人気は年々高まっています。

一方、ホスト国アメリカでのWBC人気は散々の様です。

ホスト国でありなが過去の三大会で結果が伴っていないことも原因の一つですが、それ以上にWBCが行われる3月にはNCAAのバスケットボールがあったり、NBAやNHLのシーズンも佳境を迎えているため、なかなかアメリカ人の興味がWBCには向かない様です。

また、「ワールド・シリーズで勝ったチームが世界一なのに、わざわざWBCをやる必要があるのか」というそもそも論を唱えるファンもいます。

「WBC消滅」の真相

各国によってWBCに対するファンの温度差はあるものの、日本ではやっぱり人気のWBCです。

前回大会では準決勝敗退でしたが、大谷の二刀流の活躍や中田と筒香の4番争いなど若い選手達の台頭で侍ジャパンに対する期待も更に高まっています。

それなのに「WBC消滅」は残念な話です。

しかしこの「WBC消滅」はどこから出た話で、どれだけ真実味のある情報なのでしょうか?

今回の「WBC消滅」はアメリカのスポーツ専門チャンネルESPNのクリスチャン・モレノという記者から発信されました。

モレノ記者は「今大会で十分な利益があげられない限り、ワールド・ベースボール・クラッシックの大会が終了する可能性のあることを、複数のニュースソースから聞いた」とツイートした様です。

その後、米CBSや米ヤフースポーツもWBCが次回の大会で終わる可能性を一斉に報じ、そのニュースが世界中を駆け巡ったわけです。

まとめ

結局のところ、WBCは本当に消滅してしまうのかという事は現時点(2016年12月3日)では定かではありません。

それはWBCを主催するワールド・ベースボール・クラシック・インクから大会の消滅について正式な発表が行われていないからです。

しかし、WBCの現状を見てみると、日本など一部の国で人気はあるものの、ホスト国であるアメリカでの不人気は深刻です。

更に開催時期が3月なので、怪我などによるシーズンへの悪影響を心配する声も以前からあります。

この様にアメリカ国内でのWBCの置かれている現状を考えると、残念ではありますが大会の消滅も十分あり得そうです。


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